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TRY UNITE

声優、アニメ、たまにサッカーの事について、感じたことをつらつらと。

映画 ガールズ&パンツァー 劇場版

おはようございます、こんにちは、こんばんは。

 
ようやく「ガルパンはいいぞ」というのを体感して来たので、その感想を。
 
ガルパンはいい。
僕はその理由はアニメーションとしての完成度の高さがそう思わせてくれるんだと思っています。
完成度の高さを僕がどこに感じるかと言えば、物語の展開の素晴らしさでしょうか。
冒頭から戦車での迫力ある戦闘で世界観に引き込み、温泉のシーンで心を和ませて緩やかな気持ちにさせてくれたと思いきや、急な状況の転換でピンチに陥るキャラクターを描くことで、観客の心をキャラクターに近づけ、さらなる感情移入をさせてくれます。
水島努監督と脚本吉田玲子さんのタッグはSHIROBAKOでもそうでしたが、喜怒哀楽の盛込み方が本当に巧みです。
脚本の素晴らしい物語の下地があるからこそ、セリフや戦闘シーンが映える。
セリフや場面の転換で見る人に緊張と緩和をもたらしたり、悲しいシーンでは雨を降らせたり、あえてセリフを盛り込まない事で観客の想像力をかき立てたり。
どんどん状況が変化するのに、観ている側がキャラクターの気持ちについていけるから、作品の世界に入り込んで、キャラクターが発するセリフと観ている側の心が近くなる。
そして今回は4DXでキャラクターと同じような戦車の揺れを感じられる。それが一層戦闘シーンに引き込ませてくれました。
 
一番好きなシーンは後半での主人公西住みほの「自分がやれることをやりましょう」という趣旨のセリフです。
発せられたのは対戦相手の大学生選抜に苦戦し、チームとしてまとまりが求められる場面。
戦車道では人生に必要なことが学べる、と劇中言われますが、このセリフ一つがそれを象徴してくれていたような感じました。
 
人が力を発揮できるのはどんな時かというと、自分の良さを、特徴を発揮できている時だと思うんです。
指示としては曖昧さがありますが、自分の事を省み、この状況でどうすべきか、各人に考えさせる。リーダーの指示ありきでしか動けない組織にするのではなく、自分で考えられる集団として、メンバーに促したところに、西住殿がリーダーたる所以を感じます。
戦車道が西住殿を成長させている、そう感じさせられる瞬間でした。
 
また、そんな西住殿のセリフに重みを持たせる工夫が劇中で描かれているのも、脚本の素晴らしさです。
彼女が好きなボコという包帯を巻いたクマが好きなのが伝わるシーンがあります。
そのボコがどんなキャラクターかというと、包帯を巻きながらも、苦しめられながらも立ち上がろうとするんです。
作中でも逆境に対して怯みそうになりながらも、勇敢に立ち向かっていく西住殿を心理的に支えてくれている要素のひとつが、ボコというキャラクターであることが感じられます。
ボコは愛らしいアイコンであると同時に、西住殿が何を好み、どうあろうとしているのかまで表現されていて、かつ場面としては戦闘シーンの合間で観客をとても和ませる。ここに水島努監督の作品だなぁというのを強く感じました。
 
ガルパンはいいぞ、というのは「アニメはいいぞ」という言葉で代替できると感じています。
約二時間くらい、人の心をつかんで離さない、むしろアニメの世界観の虜にしてしまう。
そんな力をアニメはもっているということを、ガールズ&パンツァーというアニメはしっかりと伝えてくれていると思っています。
観られている方も多い作品だと思いますが、まだこれからという方はぜひ足を運んでいただけたら、きっと得られるものが多いはずです。
 
またひとつ、購入したい劇場版作品が増えてしまいました笑