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TRY UNITE

声優、アニメ、たまにサッカーの事について、感じたことをつらつらと。

映画 イントゥザワイルド

おはようございます、こんにちは、こんばんは。

皆さんは日々何を求めて生活していらっしゃいますか?
映画 イントゥザワイルドという作品は、そんなことを、問いかけてくれるような作品でした。

この映画を観るきっかけはアニメマシテというテレビ東京の番組で、千菅春香さんが好きな映画として紹介されていたことでした。番組の中で彼女は「いろんなものを忘れて、大自然の中で、いろんなものを体感してみたい」といった主旨の話をされていたように思います。

演技、表現は自身の経験に基づいて生まれるものであるとすれば、自分にとって未知である世界での生活や、これまでの生活の前提を捨て去った中で得られるものは、表現者としてはもちろん、一人の人間としても得られるものがたくさんあるであろう事は、容易に想像ができます。岩手で生まれ、その自然が好きと公言されている千菅さんが、作品のように大自然を体感することを通して、何を得て、どんな表現を見せてくれるのか、とても興味があります。

さて、私はこの作品の主人公であるエミール・ハーシュ演じるクリスに心を寄せながら作品を観ていました。両親の仲が悪いなど家族に問題を抱え、それがストレスとなり、家族が壊れるきっかけを生み出した社会から逃亡し、ステータスやお金といったものを全て捨てて、アメリカの大自然へと飛び込んでいく。自分の信念に従って、ひとりアラスカへの旅を続けるその姿は、社会からの束縛から解き放たれ、生物としてのヒトらしく、生き生きとしているようにも映ります。

アラスカで逞しく生きた彼に、最後が訪れます。食糧が底をつき、所持していた食用植物の記載内容を確認するせずに、危険植物を食してしまったからです。孤独な最後を迎える際、彼はトルストイのいう「幸せは誰かと分かち合えた時に訪れる」という言葉を書き付けます。旅の中で彼が幸せを感じられたのは、ひとりゴールであったアラスカで社会から解き放たれた時ではなく、旅の途中で彼を支えた人たちと語り合う姿だったように思います。ヒトという生き物は感じで表すとおり、誰かと寄り添うことで幸福を感じられるというのを強く感じられた映画だったように思います。主人公のクリスがひとり自然の中で逞しく生きるほど、ひとり自分を励ますように独り言をするほど、そばにいてくれる人の存在はありがたいもののように思えます。

千菅さんのファンはもちろん、今心寂しさを感じる瞬間のある方には特に刺さる映画かもしれません。大自然のアラスカ、そこを目指し、葛藤する姿をぜひご覧いただきたいです。